【セミナー動画公開】
未利用資源を活かし、地域と人の可能性を切り拓く
~自然×産業×人材~
2025年7月28日に、地域活性化センター・ESAの共催オンラインセミナー「未利用資源を活かし、地域と人の可能性を切り拓く~自然×産業×人材~」を開催しました。
ゲストには、鳥取県日南町の荒金さん、三重県鳥羽市の木下さんをお招きし、地域の未利用資源を活用し持続可能なまちづくりにチャレンジする取り組みについて発表をいただきました。続くトークセッションでは、厚生労働省の松岡さんをコーディネーターに迎え、様々な関係者とともに事業を進めるために欠かせない「対話」の重要性や、組織づくり・人材育成のあり方など、両自治体の取り組みを掘り下げ、学びを深める時間となりました。
登壇者
※敬称略 ※所属・肩書は2025年7月時点
鳥取県日南町 まち未来創造課 主幹
荒金 太郎
2003 年日南町役場入庁。日本の 30 年後の姿と言われる日南町をフィールドに「協働と共創による中山間地域のモデルを創るまちづくり」の実現に向け、官民連携でのプロジェクトを推進。地域資源の価値を活かしたまちづくりや地方創生の実務を担う。
三重県鳥羽市 企画経営室
木下 大輔
2017年鳥羽市役所入庁。
観光振興・移住促進に従事後、2021年より厚生労働省で生活困窮者支援や外国介護人材の制度設計に貢献。
2024年から現職となり市の総合政策やふるさと納税等の地域振興を通じて、
2040年の未来を見据えたまちづくりを進めている。
厚生労働省 医政局 医療経営支援課 課長補佐 ※兼業の許可を受けてESA事務局に参画
松岡 克朗
2023年に厚生労働省初となる経験者採用課長補佐として入省。新型コロナワクチン担当を経て、現在、医療機関経営支援など医療政策に取り組む。
前職の岡山市役所では、病院経営改革、介護ロボット等を活用した在宅介護総合特区、SDGs未来都市や地域共生社会の実現に向けて全国のモデルとなる「断らない相談支援体制づくり」を推進。
【日南町事例】中山間地域のモデルを創る“創造的過疎”のまちづくり
鳥取県日南町は、森林面積が9割を占める、人口約3,900人、鳥取県下で最も高齢化が進行している中山間地域です。
そんな日南町さんが、まちづくりの使命として掲げるのが「“日本の30年後の姿”の町として、中山間地域の未来をつくる」こと。
基幹産業である農林業における教育・金融等との領域横断的な取り組みや、時代に適応した組織であり続けるための人材育成など、まさに“持続可能な地域のためのモデルづくり”について、官民連携プロジェクト推進に携わる荒金さんよりご紹介いただきました。
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動画収録内容
0:00~ 鳥取県下高齢化率No.1の町で取り組む、“創造的過疎”のまちづくり
1:10~ “森林木材団地”ですべての木材を価値に変える
2:44~ 全国初の町立林業学校で日本の林業の担い手を育成
3:43~ 地域住民への森林教育一貫プログラム
5:33~ 地方銀行と連携したJ-クレジット販売:循環型林業の原資に
8:20~ 修学旅行・工芸品にSDGsの視点で価値創出
11:19~ 基幹産業としての農業:オーガニックの産地づくり
13:55~ 人材育成ビジョンづくり:育成・確保・キャリア形成の視点から
【鳥羽市事例】TOBA2040プロジェクト~人口が減ってもいきいきと活躍できるまちづくり~
三重県鳥羽市は、人口は1.6万人、伊勢湾と太平洋に面した水産資源が豊富な地域であり、伊勢神宮の宿場町としても発展してきた漁業と観光業の町です。
近い将来、人口が1万人台となることを見据え、支える/支えられる関係が固定化しない「お互いが支え合う地域づくり」を目指して取り組みを進めています。
企画経営室の木下さんより、地域の事業者と連携した多様な就労の仕組みづくりや、住民共助を促進するツールの開発、医療MaaS等によるへき地医療対策など、全庁で取り組む地域共生社会実現に向けた取り組みについてご紹介いただきました。
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動画収録内容
16:00~ 2040年、人口が1万人に。バックキャストの地域づくり
20:49~ 「お互いが支え合う地域づくり」を目指して:職員研修・TOBA2040会議
24:25~ 3つの柱:稼げる・つながる・最適化
27:18~ 福祉分野の包括的支援体制づくり
28:32~ とばびと活躍プロジェクト~多様な形の働き方を実現
30:02~ 地域のつながりづくりを促進するアプリ開発、コミュニティリーダーの育成
32:15~ 高齢化率73.3%の離島、集落支援員制度の活用
33:34~ 医療MaaS等によるへき地医療対策
【トークセッション】日南町 荒金さん×鳥羽市 木下さん×厚生労働省 松岡さん
トークセッションでは、自治体での勤務経験があり、ESA事務局に参画している厚生労働省・松岡さんを交えて、現場での工夫や模索といった舞台裏について様々な角度から触れました。公民連携の具体事例に加え、事業を進めるうえで大事にしていることや人材育成のあり方など、新たな挑戦をし続けるためのヒントをいただく時間となりました。
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動画収録内容
35:28~ 地域のキラリと光る資源を発掘するコツは?
41:04~ 企業・大学・官公庁:域外の関係者とのネットワークづくり
43:44~ 庁内で、対話・仲間づくりを積み重ねて
47:38~ 人材育成:得意を活かしてチャレンジできる町、自分の成長を感じられる環境づくり
52:23~ 持続可能な林業:木材需要の高まりと出口確保
54:19~ 医療デジタル化に向けた歩み:診療所との連携・省庁との連携
57:46~ 時代に合わせて変革し続ける組織づくり・人材育成
1:02:00~ 人材育成ビジョン策定に向けた4本柱:育成・確保・評価・適正配置
1:05:58~ 持続可能な公民連携とは?
1:10:35~ “対話”で掴んだ金融機関とのJ-クレジット連携
1:14:09~ 企業に求めること:人材交流・企業版ふるさと納税・つながり続けること
1:22:00~ J-クレジットを通じた企業価値の向上の具体例
1:25:55~ 参加者へのメッセージ:領域を超え、対話を通じたまちづくりを
主催団体ショートプレゼン
最後に、主催団体である地域活性化センターとESAの紹介をしました。
各5分間のショートプレゼンで、コンパクトに活動紹介をしているので、両団体に関心のある方はぜひご覧ください。
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地域活性化センター
1:30:54~ 特徴:自治体からの職員派遣
1:33:04~ ひとづくり:地域での実践研修・第一人者から学ぶ
1:34:25~ 助成・支援事業 -
ESA
1:35:44~ ボトムアップによる公民連携プロジェクトに挑戦
1:41:16~ ESAへの参画のご案内