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<事務局座談会>
エコシステム社会機構ってなに?

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2024年4月に設立したエコシステム社会機構(Ecosystem Society Agency:略称ESA(イーサ))。ESAって何?どんな思いで設立されたの?何を目指しているの?立ち上げからかかわる事務局メンバーで、今感じていることや、これからどんな活動をしていきたいかについて話しました。

座談会メンバー

  • member

    ESA

    事務局長

    野﨑 伸一

  • member

    ESA

    事務局次長

    小玉 貴江

  • member

    ESA

    事務局

    宍倉 惠

  • member

    ESA

    事務局

    日食 莉央

広く開かれ、つながり続けるサブシステムに

野﨑

ESAの活動がはじまり、事務局では、地方自治体や企業・団体をはじめとした会員の皆さんと対話を始めていますね。元々持っていたイメージと違うところもあるかもしれませんが、今、どんなことを感じていますか?

小玉

地方自治体の皆さんは、何らかの形で公民連携に取り組まれていますが、地方自治体と企業が1対1で取り組むことの限界をお聞きすることが多いですね。表面に見えている一部を切り出して手当てすることは絆創膏にはなりますが、それだけでは対応しきれない複雑な社会になってきているのではと思います。

宍倉

多対多で取り組まないといけないけど、実際に進めるのは大変ですよね。これまでの行動習慣と違う動きも必要とされるので、組織内で孤独に戦っている人も多いのではと想像します。「今のままでは良くない。変えなくては」と思っている人たちを支えられる組織になれたらと思います。

日食

地域の課題ややってみたいことについてひとしきり意見交換をした後に「こういう話ができる相手を探していたんです」と仰っていた自治体職員の方がいました。

小玉

公民連携のプラットフォームというと“ハコ”として捉えられがちですが、私たちは意志を持った“個”と“個”の出会いと重なりがつくれるような活動をしていきたいですね。

野﨑

ESAの特徴の一つに、間口が広いことがあります。「循環」と「共生」をコンセプトとすることで、幅広くとらえられますよね。実際に、経営戦略や総合政策、福祉、環境といった様々な部門の方がESAとつながってくれています。また、それによって、一つの事業の終わりや人事異動が関係性の切れ目とならずに、つながり続けることもできます。ESAというサブシステムの中でつながっている地方自治体、企業、団体、その中にいる“個=人”がワサワサと動いていく。

宍倉

変化しながらもつながり続けて、活動が広がっていく。まさにエコシステムですね。

発酵するように広がる

小玉

色々な方にESAに対するご意見を伺う中で、ESA事務局を“おせっかいおばさん”や“仲人”と称した方がいました。みんながちょっと遠巻きに見ているようなことにあえて踏み込むことが、地域社会に本当にフィットする方法を考えていくことにつながっていくのではないかと思います。

宍倉

おせっかいを焼きたくてうずうずしている人って、実はたくさんいるんじゃないかと思うんですよね。ちょっと自分の領域からはみ出るからやりにくいんだけど、実は…って思っている人が。

野﨑

おせっかいって自分のためじゃなくて、何か自分の価値観に突き動かされてついついやっちゃうものですよね。ESAは、そういう人たちのエネルギーが集まる場にしたいです。ESAを構成する人や、生まれる活動が影響して、周りにまた新しいことが生まれる…。いわば“発酵”のようなことが起こっていくことが理想的ですね。

小玉

発酵という言葉、良いですね。最初は戸惑ったり、ためらったりするかもしれないけど、まずは対話をし、一緒に考えてみる、実践してみる。それに参加した方々が発酵を促す酵母のような働きをして活動が広がっていく。そんな試みを面白いと思ってもらえる地方自治体や企業・団体の方々には、ぜひESAとつながってほしいなと思っています。

野﨑

これからも企業や自治体の皆さんと対話を重ねていく中で、私たち自身も様々な気づきや学びを得られると思います。また折々で発信していきたいと思います。

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