量り売り体験会
本記事は、ESAサーキュラーエコノミーフィールドが活動を継承した「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)」による活動の記録です。
背景と目的
・サーキュラーエコノミーの実現には、廃棄物として排出された資源をリサイクルすることにとどまらず、如何に資源の使用量を削減できるかも非常に重要な観点であり、量り売りは包装材プラスチックの使用量を削減できると考えられている
・環境に良い取り組みだと考えられている一方で、生活者が購入してくれるのかを含めビジネスモデルとしての課題が克服できておらず、販売形態として普及しているとは言い難い
・量り売りのオペレーションの知見取得と、生活者の受容性の確認を目的に本イベントを実施。具体的には、量り売りによる洗濯用洗剤の提供により、販売工程での課題や生活者が抱える懸念・要望を把握することを目指した
取り組みの概要
・2024年3月26日に兵庫県神戸市長田区にあるふたば学舎で実施された「楽しんで学ぼうSDGs in Kobe」に企画ブースとして出展
・ふたば学舎周辺の地域住民に対してチラシ等で事前告知を行い、若者から高齢者まで約90名が参加した
・洗濯用洗剤の量り売り(無償提供)を実施し、体験者からアンケートへの回答を得ることで、量り売りに対する意見や体験会の感想を収集した
体験会のフロー
1.量り売りおよび量り売りアイテムについて説明
2.容器を持参いただいているか確認(持参の場合はスタッフが洗浄状態を確認)
3.スタッフ(J-CEPメンバー)が容器に充填
4.ラベル発行のコンソールを参加者が操作(画面のタッチ)
5.発行されたラベルの説明をし、スタッフが容器にラベルを貼付
6.ボトルをお渡しし、アンケートへの回答を依頼
結果
・体験者によるアンケート回答には、生活者の環境意識が高まっていることが追い風となり、量り売りへの参加意欲を感じる意見が多数寄せられた。一方で、「不便さ」を拭えない声も上がっていたため、「良いことが広まってほしいという気持ち」と「日常生活で実践するのか」の間にはまだ溝があることが示された
・特に、容器の持参や洗浄の手間、購入の際の液だれや漏れの問題、量り売りを行う店舗の少なさなど、量り売りを日常に取り入れる上での課題が浮き彫りになった
・J-CEPでは、量り売りの社会的価値を定量的に示しつつ、生活者が自分の生活に取り入れたいと思える(不便さを超える)ビジネスモデルの構築のための実証が必要だと考える
実施概要
体験会実施日
2024年3月26日
連携自治体
神戸市
プロジェクト参画企業
アビームコンサルティング(株) / アミタ(株) / アミタホールディングス(株) / NECソリューションイノベータ(株) / クラシエ(株) / シャボン玉石けん(株)
協力企業
(株)ツバキスタイル / (株)寺岡精工